2011年9月27日火曜日

タコシェ(TACO ché)に画集を持って行く


「タコシェ (TACO ché)」は
東京の中野にある
“自主制作系グッズショップ”である
ちなみにこれはわたしの命名
つまり一般流通に乗らない自費出版本や
インディーズCDや手作り雑貨まで
サブカルチャーグッズを
1万点近く取り揃えているお店なのだ

1万点と聞くと大きなお店に思えるが
実際は間口一間ほどの狭いお店
神田の古本屋街に
ひっそりありそうな地味なお店であった

いや実際は地味ではないのかもしれない
置かれている本の雑多さが尋常でないからだ
でも「タコシェ」が入っている
「中野ブロードウェイ」が濃過ぎるのだ
まさにそこは魔窟
秋葉原の「ラジオ館」のように
小さなお店がゴチャゴチャと軒を並べているのだが
その建物全体がかもし出すレトロな雰囲気と
売っている雑貨類や書籍類のヲタクな雰囲気とで
久々に現世で「異界」を感じてしまったのだった

あえて言うなら
巨大な「秘宝館」のような感じである
(「中野ブロードウェイ」の皆様ゴメンナサイ)
面白おかしくありながら妖しく淫靡
ところどころシャッターの閉まった店があるのも
何やら妖しさに拍車をかける

同じ並びにいきなり食堂なんかがあったりして
目眩が起きそうな混沌ぶりだ

お店での依頼はあっという間に終った
店主らしき女性は
それほどのお歳ではなさそうだが
線の細い(実際に身体も細い)
どこかお身体が悪そうな感じで

「これはどこか、実際の場所を見ながら描かれたのですか?」

と言うので
「頭の中だけで想像して描いたものなんです。」

と答えたら
えらく感心していたようであった
まずは納品3冊で後は様子見である

その後はまるで魔窟の毒気に当てられたように
調子がまた悪くなりそうだったので
どこにも寄らずに帰ってきた

歌舞伎町と言い
「中野ブロードウェイ」と言い
わたしの絵はおよそ「銀座」とは縁遠いようである
それもまた楽しいぞよ

とにかく中野「タコシェ (TACO ché)」にて
「店頭販売」開始である
ちなみにサイトからも購入できるが
並ぶのはいつのことであろうか…