2012年8月21日火曜日

今日は川越を独り散歩

彼女とは毎年お正月になると初詣に行っていた
場所は小江戸と呼ばれる川越
詣でるのは川越大師喜多院である

ダルマ市前日の二日に出かけて
お参りしてから屋台の焼そばとか食べて帰る
それが毎年の恒例となっていたのだ

今日歩いてみたら川越駅から結構距離があった
いつも一緒におしゃべりしながらだったから
それほど苦にも思わなかったけど
一人歩くと随分と遠い
まぁ炎天下ということもあったんだけど
2年前だったか
にゃ〜こが着物を着てきてくれたことがあった
この道を着物に草履で歩いてくれたんだなぁ
今日しみじみそんなことを思い出した

にゃ〜こはそうやってイベントを楽しくして
わたしが喜ばせてくれたし
疲れたとか暑いとか寒いとかいったことで
文句を言ったり不機嫌になったりすることはなかった
当たり前のように思っていたが
これは彼女のデキタところなのだ
そしてホントに仲良しだったのだ二人は…

この階段を下りたなぁとか
この路地を曲がったなぁとか思いながら
山門に到着する


お正月は賑やかだけど
今日は閑散としているかと思ったら
結構散策に来ている風なカップルや団体さんがいた
寺ガールみたいなその道の方々にとっては
かなり有名なのかもしれない


お正月は屋台が並び参拝者の列が途切れないが
こうして普段の様子を見ると
かなり広々した場所である
穏やかなお天気の日に
にゃ〜ことのんびり歩いてみても良かったなぁ


いつも参拝客でごった返して全体像が見えない慈恵堂も
平素はこんなにゆったり堂々としている
お札やダルマを買ったりしている時
にゃ〜こは脇で荷物を持って待っていてくれたものだ

ここならお願いごとをしても大丈夫
そう思ってまたにゃ〜このことを
よ〜くお願いしてしまった
離れていてもいつでも一緒…
と言うわけではなくなったから
ぜひ代わってにゃ〜この力になってもらえるよう
お頼み申し上げたのである

毎年初詣の日になると
あぁ今年も一緒にここに来れたなぁ
ありがたいなぁと思ったものだ
一年をとっても幸せな気持ちで始められたのだった
でも次のお正月はもう一緒ではないのだ
その時また寂しさが押し寄せてくるんだろう
この6年半の間
一番話をし
一番笑い合い
一番触れ合った人だったなぁ…
そして一人が好きなこのわたしが
一番リラックスできるのが
にゃ〜こと一緒にいる時だったのだ
思い出の詰まった場所を巡る旅はこれで一段落かな
毎年の花見を楽しんだ公園巡りは
彼女の生活圏だからもう行くことはできないし
先日横浜で花火大会を見た場所は
まだ印象が生々し過ぎて行けないし
一緒に旅行した場所は
そう簡単に行くことはできないし…
あぁでも箱根なら行ってみたいなぁ

でもきっと思い出の詰まった場所ではなくても
ふとした拍子に彼女の笑顔や振舞いや声などを
強烈に思い出すに違いない
今でも背格好や髪型が似ている女性がいると
知らず知らずに目が行ってしまうから

にゃ〜こを忘れようとは思わないのである
病休の一番苦しい時期に支えてくれた
ある意味命の恩人みたいな人でもあるから
それは土台無理な話なのだ
だから心の中のにゃ〜こには
これからもいつも声をかけていくのである
いつか「笑顔でまた会える日が来るまで」ね