な〜こがワタシのからだを
何度もやさしくさすってくれながらの会話。
「本当にそうやってさすってもらうと、
カラダの緊張が解けるんだよね。
筋肉をほぐすみたいな、マッサージっぽい効能じゃなくて、
カラダも気持ちも、とっても楽になるんだよ。
不調も消えて、元気になる。
すげえよ、本当に。」
「昔は人に触られるのが嫌いだったからね。
こうやってさすっていても、ずっと緊張したままで
早く終わらないかなぁって我慢してたでしょ。
わかってたよ〜。
それがこんなにユルユルになれるようになったんだもんね。
10年前の自分に教えてあげたいでしょ。」
「そうだよね。
な〜こが諦めずにずっと続けてくれたから、
こうやってリラックスできることがわかったんだよ。
何て言うの、その、〝カラダを許す〟ことがね。」
「プハハハハ!」
「お友だちとかに言ってみる?
『カレシ、やっとカラダを許してくれたんだ』って。」
「言わないよう、『バカか!』って言われる〜」
そうやって今日も
二人して笑っていたのである。
毛繕いし合うような、
他愛ない会話と幸せな時間。