2015年10月17日土曜日

母がワタシにかけた生命保険

ドラマなら、保険金殺人か?というようなお話である。

もうずいぶん前のこと、

身に覚えのない保険の通知がワタシのところに届いた。
ワタシの生命保険(死亡保険)である。

何だこれは? ワタシは何にも知らないぞ?

ワタシが死んだら保険金が入ることになっていたなんて、
いったい受取人は誰だ?

母であった。


「もうあんまり覚えていないんだけどね、

 郵便局とか保険屋さんとか、いろいろな人が来て
 あれやれこれやれってうるさかったから
 入ったんじゃなかったかねぇ……」

だそうで、まったくひどい話である。

まぁ保険金殺人事件には
なりそうになかったから良かったようなものの。
(当たり前だ)

勝手にやったわけだから、ワタシは一銭も払っていないが、

でも自分が死んだら金が動くように
勝手に決められたというのは
良い気分はしない。

その金額が何千万円じゃなくて何百万円というのも

なんだか値踏みされたようで嫌であった。
掛けるんだったらもっと高額にしろよな……違うか。

仲が悪かったらエライ騒ぎになるようなことだぞ、これは、

と怒ったのも、もう昔のことである。

たまたま契約確認の話で保険会社の人が家にやって来たので、

ついでに(と言うか、ワタシ的にはそちらがメイン)
次のようなことを聞いてみたのだ。

「そもそも母がワタシに無断でやった保険なのですが、

 それは内うちの話なのでともかく、
 母ももう年なので、
 受取人が先に死んでしまったら、
 保険金はどうなるんです?」

入社3ヶ月目で、30歳になる、3歳の男の子のお母さんである

保険屋さん(〝生涯設計デザイナー〟さん)は
受取人の女性名を見てワタシの同居人だと思っていたので
事の次第を聞いて絶句したあとに

「ちょっと良くわからないので、お調べします。」


と言ったのだった。


まぁ、順当に考えれば、遺産相続人に行くんだろうな。

つまり、ワタシの弟か……。

でもそこでゴタゴタ余計な手続きが必要になるのは困る。

ならば今のうちに受取人の名義変更をしたいと思ったのだ。
ワタシの弟にしておくのが良いんだろうなぁ。

こうしてワタシが実際に手続きに加わることで、

この〝怪しげな生命保険〟も
なんとなく納得できるものになったのであった。

しかし、生命保険て、親族だったりすると

本人に無断で作れちゃうものなんですか?

今更ながらにビックリである。