2014年12月12日金曜日

「青い鳥」第二稿完成!

体調がイマイチではあるが
もの凄い集中力と持続力を発揮して
「青い鳥」の第二稿を昨日中に仕上げたのであった。

まぁ、こういう追い込み時期は
やっぱり体調が悪くなるのである。
無理してでも早く完成させたいと思うからね。
目、肩、腰を酷使している実感がある。

でも大分良くなってきた。
登場人物のみなさんの会話が、スムーズになってきた感じがする。
キャラクターの個性もその話し方に少しずつ出てきたみたいだし。

例えばチルチルのお母さんだけど、
同じ文章でも訳し方でキャラクターが変わる。

「さあ、さあ、起きなさい、ねぼすけさんたち! 恥ずかしくないの? もう八時よ、お日さまは木よりも高いところまで昇っているわ! まあ、良く眠っていること!」

「さあ、さあ、起きるんだよ、ねぼすけさんたち! 恥ずかしくないのかい? もう八時だよ、お日様は木よりも高いところまで登っているよ! まあ、何て良く眠っているんだろうねえ!」


上はちょっと上品で歳も若そう、下は下町のおかみさん風だ。


木こりをしているお父さんの一家で、貧しい暮らしをしているから
普通に考えたら下の訳の方が合っているのかもしれないが、
この物語では、下のやや類型的なキャラクターは
ちょっとふさわしくない気がしたのだ。

つまりこの「青い鳥」という物語が
おとぎ話とか、童話とか、民話とかのような
あまり登場人物に感情移入しない類の話と言うよりは、
もっとリアルな“思い”を扱っている話だと感じるからだ。
特に“お母さん”は、“母性愛”という
具象化されたキャラクターとしても現れるし。

つまり“下町のおかみさん風”というのは

わかりやすい安定したキャラクターではあるけれど、
実はあまりリアルではないということなのだな。

などと考えてみながら、
自然に流れ出てくる言葉を見つけていきたいものだと
今思っているところである。

昨日より少し元気になったようだな。