Kindle本を何の気なしに色々眺めていて目に留まった一冊が
この「ボクの彼女は発達障害 」(くらげ著、学研)だった
「ツレがうつになりまして」以来やたらに増えた
マンガとエッセーを織り交ぜたタイプの本で
実際はかなり過酷な日常や体験を
マンガというフィルターを通してソフトに描くのが特徴だ
これもそんな本の括りに入ると思うのだが
大きな事件があるわけではなく
普段の生活の中で実は問題になっている部分が
恋人の視点から丁寧に描かれているのが良いのだ
例えば人が多い場所で顔を覚えるのに
顔が覚えにくい「彼女」は
メガネの人を「メガネをかけている人」で覚えていたのだが
メガネの人が多い場所で人を覚えるのに困り
結局「メガネの形」で覚えたという
こういうエピソードとか見ると
発達障害の特徴とか大変さとが少し分かる気がするのである
「発達障害の日常をイメージするには」も興味深かったし
夜間定時制高校や不登校経験者の多い高校に勤務していたし
自閉症(広汎性発達障害)者とも関係が深いので
ワタシ的には新鮮な驚きというよりも
居たねぇこういう生徒〜そうだよねぇそんな感じだねぇって
共感・納得する部分が多かった
むしろマンガの内容を
文章でもう一度なぞるようになっているので
内容的にちょっと冗長で
事例が少なく物足りなく感じてしまったかな
でも入口の本としてはこのぐらいが良いのかもしれない
深刻な内容と何とかバランスを取ろうとするためか
この手のマンガはかなりのゆるキャラで描かれることが多い
実際この本のキャラもかなりユルい
そこはちょっと好みの分かれるところかも
個人的にはノイズキャンセリング・イヤホン(ヘッドホン)が
かなり貴重な情報であった
カナル型ヘッドホンを耳栓代わりにするっていうのは
自分なりに考えついて実践してみたことであったが
正直あまり効果があったようには見えなかった
ノイズキャンセリング・イヤホンは
試してみる価値がありそうである