この本はオリジナルがドイツ語なのだが
アメリカで大ヒットし英訳本が何種類か作られた。
挿絵も何種類もあるらしい。
そんな中でパブリック・ドメイン・データの中から
「ある子どもの詩の庭園」で使用した
ジェシー・ウィルコック・スミスの挿絵を使った
1922年発行のものを発見したのだ。
この絵が良いのだ。
カラー図版もあるのだが、それよりも
各章に添えられた小さめのカットがどれも良いのである。
中でもハイジがとても魅力的だ。
可愛い上にどこかしら色っぽいと言うか。
この絵が「ハイジ」に決めた理由の一つである。
当然オリジナルのドイツ語から直接訳すことはできないので、
ドイツ語原書の英語訳の日本語訳ということになる部分だ。
それだけオリジナルから遠くなるのである。
ただ基本的にハイジの生活を追った
シンプルな文章によるシンブルな物語なので
物語の味わいが大きく変わってしまうことはないだろうと思う。
最後はやっぱり日本語のなめらかさが勝負であろう。
ということで一応9月初旬発行を目指して
この夏、頑張ってみたいと思う次第である。