二つの英訳版のうち、基本版は1919年簡潔版にしようと思った。
その上で、1922年別版や
オリジナル・ドイツ語版を参考にするというのが、
これまでの方針だったのだ。
それは別版が丁寧過ぎて、冗長な感じがしたからであった。
子どもでも分かるように噛み砕いた結果、
ダラダラと回りくどい文章になっている気がしたのだ。
ところがどうも今までの基本版は
かなり抄訳気味なことが分かって来た。
丁寧に訳している部分と
大胆にカットしてしまっている部分とがあるのだ。
それなら冗長であっても全部英訳されている1922年版方を選び
日本語訳する上で、分かりやすいものになるよう
努力した方が良いと思うようになった。
ずっと迷っていたのだが、今日やっと決断したのだ。
ということで全23章中の第4章から
英文テキストを1922年版に変更である。
もちろん今後すでに訳した部分も訳し直す。
これでドイツ語版を適宜参照すれば、
たぶん文句なしの完訳版になるんじゃないかと思う。
ただし1922年版は、残念ながら英訳担当者の名前が書いてないのだ。
それもちょっと引っ掛かっていたところなのだが
出版社と出版年を明記することで、ご勘弁願おう。
さあ、明日からの旅行後から再出発である。