体調や気力が不十分だったり、
春の旅行で大いなる気晴らしをしてきたりして、
決まったものの手をつけられなかった
「ピノッキオの冒険」の翻訳作業に、
十日ぶりくらいでようやく
本格的に取り掛かったのだ。
本文は子ども向けらしい易しい文章である。
そのあたりは「ハイジ」に似ている。
そういえば「ハイジ」も原文は英語ではなかったな。
つまり言語の微妙なニュアンスや
母国語だから分かる表現の面白さみたいなものに
全面的に頼った作品だと
さすがにヨーロッパの国同士で
日本語に比べれば言語が似ているとは言え、
翻訳には慎重になるのかもしれない。
逆に言えば、こうして英訳しても面白いというのは、
言い回しの巧みさみたいな部分ではなく、
純粋に登場人物や物語の展開に
大きな魅力があるということなのだろうと思うのだ。
訳し始めたばかりだけれど、
ジェペットじいさんやアントーニオ親方の喧嘩っぷりや
ピノッキオの自由気ままっぷりが
実に楽しいのである。
かと思うと、いきなりコオロギが殺されたりする。
このあたりの落差が、ディズニーアニメとは違う
原作「ピノッキオ」の魅力の一つだろうな。
翻訳が再び始まったということは、
気力・体力が戻ってきたということだろう。
これでデザフェスの準備にも
少しずつ取りかかれるかもしれない。
まずはインクと印刷用紙を揃えねば。