体調、気力ともに低迷、停滞中。
どこがどうというひどい不調はないんだけど、
頭は重いし、カラダはダルダルでしゃんとしないし、
気持ちは落ち込み気味で、ため息ばかり出てしまう。
「マーヤ」の翻訳がなかなか楽しいので、
集中して作業をしたいのだが、
その集中力が持続しない。
要するに、何もする気になれないのである。
そうすると、マイナス思考になっていく。
ああ、翻訳が遅々として進まないなぁとか、
Kindle本の売り上げが思ったように伸びないなぁとか、
あのこととか書きたいのに
ブログの更新ができていないなぁとか、
中古CDの出品も最近していないなぁとか、
新作CGを全然作っていないなぁとか
ウクレレもなかなか上手くならないなぁとか、
秋のホイケでの発表が大変そうだなぁとか、
すべてが重荷になってしまうのだ。
いかん、これではいかん。
疲労回復&気分転換が必要だ。
でも、それを考えたり実行したりする気力も
これまた無いのである。
昨日、持っていた「思い出のマーニー」のDVDを見た。
映画館で観て以来、二度目である。
魔法の輪の外側にいると思っている杏奈。
一見すると、その境界を取り払ったのは
自然豊かな田舎の生活や人々に思える。
でも実際は、田舎は輪の外と内が尚一層激しい場所だ。
大きな役割を担ったマーニーは異界の“異人”であり
彩香という、やっぱり都会から来た“異人”なのだ。
つまり、魔法の輪の内と外の境界を壊すには、
その魔法の輪が仕切る世界の
“さらに外側”の世界からの働きかけが必要なのだ。
マーニーがそこへ杏奈を一旦引き摺り出し、
彩香が現実世界へ着地させた、って感じだろうか。
ただ、そうは言うものの
杏奈が自分を受け入れてゆく過程に
今ひとつ説得力が感じられないのだなぁ。
大岩夫婦の、いかにもおおらかな様子も
杏奈には、鼻に付くはずなのに。
やっぱり原作の長い話の中で
アンナが少しずつ自分の世界を築いてゆくところを
無理にはしょってしまった感じがあるなぁ。
でもアニメーション的には素晴らしい!
全体にちょっと引いた絵を多用して、
風景の中に可愛い二人の少女を置いた場面が多いのだが
そこに今までのジブリには無い
深い幻想性があふれているのだ。
二人の動きのなめらかさや自然さも秀逸だ。
少しはワタシの元気も出るかなぁ。