ウクレレをやりたいと思ったきっかけであった。
ジェイクのこともウクレレのこともまったく知らずに
たまたま出会ったのである。
仕事をしながらアコギ教室に通って、結局挫折していた。
もっとしっくりくる楽器を探していたのだが、
この衝撃の映像を見て息を飲み、
ウクレレが自分の楽器として
ドンピシャな感じがしたのである。
そして今ウクレレをやっていて思うのは、
まだまだウクレレには可能性があるということだ。
それはあのユルさをどう出すかである。
ジェイクもオータさんも、タイプは違うが
超絶技巧と深い歌心で聴かせる。
それはウクレレの魅力や可能性を大きく広げたけれど、
一方で、なぜウクレレでなければならないのか
それならアコギの方が表現の幅が広がるんじゃないか
という気もしてしまうのである。
テクニカルでアーティスティックな方向とは違った、
あのユルさゆえに醸し出せるウクレレの魅力が
ちゃんと出せないものかなぁと思う。
下手でもいいじゃんて開き直っているわけじゃなくてね。
いや、下手でもいいじゃんて言って
ジャカジャカ鳴らして楽しんでも
ぜんぜん構わない楽器だけど。
何と言ったらいいんだろう、
テクニカルさやクリアな響きに向かいがちな
楽器とか音楽とかへの「アンチな面」というのを
ウクレレには、ちゃんと残しておきたいと思うのだ。