2014年6月26日木曜日

リセットしてからの人生は始まったばかりなのだ

頭から首に掛けて、鉛がつまったような頭で考える。
今日も一年365日繰り返す洗濯をつつがなく終えて、
この鈍い頭と重苦しい首とダルい身体を持て余しつつ
どうやって今日一日を過ごしたものだろう、と。

ネットラジオをかける。
最近のお気に入りは自然の音が入ったアンビエント系だ。
ピアノやフルートやハープのシンプルなメロディーの後ろで
鳥の声や小川のせせらぎ、波のくだける音がしている。

実に安易な音楽である。
であるのだけれども、
思わず身を乗り出すような音楽ではないから
仕事の邪魔にならない。
アーティストが次々変わるのも良い。
煮詰まるのを少し防いでくれる。
頭の鉛を少し忘れさせてくれる。

「あしながおじさん」の翻訳は2/3くらいまで進んだ。
ジュディの小説が初めて雑誌社に売れて、
大学では奨学金がもらえることになった。
自分の力で世界を切り開き始めたところだ。
  
もちろん小説が次々に掲載される保証は無いし、
まして自分の作品が人気を博すなんてことは夢の夢である。
大学の奨学金だって大学在学中だけのものだ。
でももがきながら一歩を踏み出す。それが大事である。

翻訳は妥協したくなる自分との戦いでもある。
苦しい戦いだけれど、妥協せずに積み上げて行って、
最後までやりきった時の喜びは
売れる売れないとは関係なく、大きいものなのだ。

今できることをやる。少しずつ積み上げる。
何歳になってもリセットはできる。
できると思っている限りはできるのである。