「あしながおじさん」の翻訳も佳境である。
大学生活も年を重ねて、
今四年生のクリスマスにさしかかるところだ。
ジャーヴィー坊ちゃんともそれなりにあったし、
出版社へのアプローチも大きな話題である
しかし一見地味で単調に見える大学生活を
手紙文でこれだけバラエティー豊かに描き、
そこにちょっと青臭くても力強いジュディの言葉が加わり、
中だるみとかすることなしに
密度の濃い文章が続いていくことに驚く。
変に説教臭くもなく
話題に事欠いている苦しさも微塵も感じさせず
心の機微もきちんと描き
ユーモアは常に忘れず
それでいてジュディが少しずつ成長していることを
読者に感じさせてくれるというのは、
やっぱりジーン・ウェブスターの才能を
ひしひしと感じてしまうのである。
昨日は一日籠って作業をしていたので
昨晩はアタマが興奮していたのか
夜中の3時頃に目が覚めて眠れなくなり、
結局そのまま2時間くらい翻訳をやったのだ。
今日も結局昼寝もせずに翻訳三昧だったが、
さすがにちょっと息切れがしたので、表紙を作ってみた。
今回はシンプルで可愛いものにした。
なかなか良い感じに仕上がって満足満足。
さてこれがそのまま完成版の表紙になるかどうか
それはまだ分からないけど
完成に向かって一歩一歩進んでいる実感は
かなり味わえたなぁ。