2014年6月15日日曜日

「あしながおじさん」の翻訳は楽し

手紙を書いているジュディの気持ちに
ちゃんと寄り添わないと
訳文がつまらなくなってしまうので
そういう意味では気の抜けない作業である
でもキツいけれども楽しい
それはやっぱりジュディーの書く文章が楽しいからなのだ

節度を守りつつも自由奔放に
そして情感豊かに身の回りの話をするのだ

無礼でごめんなさいとちょっとだけ開き直ったり
「慈善箱」に入れられた他の生徒の服を着る
「魂まで腐ってしまいそうな」悔しい思いをした
高校時代のことなど思い出しつつ
とても無邪気に新しい服を喜んだり
何と言うか
そういう厳しい現実を耐えて乗り越えて来た
芯の強さとかたくましい明るさが感じられるのである

それでいて卑屈になるでもなく
思い上がるでもなく
恨みつらみを吐き散らすわけでもなく
目の前の一つ一つを
精一杯慈しんでいる感じがするのだ

それはジュディ(作者のJean Webster)が描いた
カットの脱力加減からもうかがえるのである


この英文も日本語に直すべきか悩み中だけど
少なくともカットはすべて収録するつもりである

中々進まないけれど
逆にこの世界に浸っていられるのがシアワセって感じだな
一方でもちろん少しでも早く本として完成させたいとも思う
文章の間にこのカットが入った完成版を
KindleとかNexusで読みたいなぁ