入院中の父は今経管栄養をしているのだ
一年前に入院した当時は多少口で食べることが出来たから
経管栄養&点滴は補助的なものであったが
今はそれがすべてになっているのだ
病院から連絡があり
今体調が安定しているので
ここで胃瘻(いろう)を検討して欲しいとのことであった
お腹に穴を開けて直接胃に栄養補給する胃瘻は
経管よりも本人の苦痛が少ないとか
感染症の危険が減るとか言われている
以前その病院の看護士さんと立ち話をした時
経管でも胃瘻でも
施術後の安定度(寿命とも言う)は特に変わらないそうなので
胃瘻の方がより万全であるというわけでもなく
病院としても強く言うつもりはないらしい
本人がどう思っているのかは良く分からない
もちろん胃瘻がどういうものかなんて
やってみなけりゃ何とも言えないのだけど
少なくとも今の経管が苦しいとかわずらわしいとか
そういうしっかりした意志や意見があれば
もう少し決断もしやすいのである
でも胃瘻するともう病院から出られないのではと
そこのところを心配していたのだが
今は胃瘻に対応してくれる介護施設もあるんだとか
であれば逆に病院にいるより
明るく自由な環境に戻れるのかもとか思ったりもするのだ
終末医療というイメージがあって
それを行うか行わないかが悩みどころだろうと思っていたけど
それを言ったら経管&点滴だけっていう時点で
すでに胃瘻とイコールな状態になっているわけで
もう終末医療を行っているとも言えるのだ
というような悶々とした思いを抱えつつ
今日も実家詣でに出発するのであった
昨日今日のことではないので
気持ちが暗くなっているわけではない
でも命に関わる判断をするというのはさすがに重い
でも淡々と前に進むしかないのだよなぁ